歯科医院の院内勉強会資料・確認テストをChatGPTで作る方法

歯科AI実践ライブラリー 第7回 院内勉強会の資料と確認テストをAIで作る 歯科医院の院内勉強会資料と確認テストをAIで作る方法 スタッフ教育

歯科の「こんなの欲しかった」を、AIでつくる。

第7回|院内勉強会の資料と確認テストをAIで作る

院内勉強会を開きたいけれど、「資料を作る時間が取れない」「説明しただけで終わり、理解できたか確認しにくい」と感じることはありませんか。

勉強会は、長い資料を読み上げることが目的ではありません。スタッフが大切な点を理解し、翌日から同じ行動ができるようにすることが大切です。

今回は、生成AIを使って、15分程度で学べる院内勉強会資料と確認テストのたたき台を作ります。

そのままコピーできるプロンプトと、「ヒヤリ・ハットを責めずに共有する」をテーマにしたA4完成見本も用意しました。

  • 対象:歯科医院院長・歯科衛生士・歯科助手・受付・教育担当者
  • 難易度:初心者向け
  • 所要時間:約15~20分
  • 対応AI:ChatGPT・Claude・Gemini

今回のお悩み

勉強会のテーマは決まっていても、どの順番で説明し、何を資料に載せればよいか分からない……。

資料を作って説明しても、スタッフが理解できたか、現場で実行できる内容になっているか確認しにくい……。

生成AIは、院内で確認した手順や資料を、短い説明、具体例、確認テストへ整理する補助役として活用できます。

AIを使うと何ができる?

  • 15分程度で説明できる分量に整理できる
  • 難しい表現を、新人にも分かりやすい言葉へ直せる
  • 「なぜ必要か」「何をするか」「迷ったときはどうするか」を順番にまとめられる
  • 実際の場面を想定したケース問題を作れる
  • ○×問題や三択問題と、答え・解説を作れる
  • 勉強会後の振り返りチェックを用意できる

大切な考え方
AIが院内の正式手順、医療判断、感染対策、保険算定を決めるのではありません。医院で確認済みのマニュアルや最新の一次情報をもとに資料を作り、院長・歯科医師・教育担当者などが確認してから使用します。

そのまま使える完成プロンプト

以下のプロンプトをコピーし、【 】の部分を自院の内容へ書き換えてください。
「Copy」を押すと、プロンプト全文をコピーできます。

プロンプトの使い方

STEP 1 テーマと目的を1つに絞る

「新人向け電話対応」「ヒヤリ・ハットの共有」など、1回の勉強会につき1テーマにします。内容を広げすぎると、15分では伝わりにくくなります。

STEP 2 院内の正式資料を確認する

既存マニュアル、メーカー資料、院内ルール、最新の公的資料を確認します。正式手順が決まっていない項目は、AIに作らせず「医院確認」とします。

STEP 3 プロンプトをコピーする

「Copy」ボタンを押し、プロンプト全文をコピーします。

STEP 4 【 】へ自院の内容を入力する

対象者、目的、必ず伝えたいこと、迷ったときの報告先などを書き加えます。患者さんやスタッフを特定できる情報は入力しません。

STEP 5 生成AIへ貼り付ける

ChatGPT、Claude、Geminiなどの入力欄へ貼り付けて送信します。

STEP 6 資料とテストを照合する

確認テストの答えが資料内にあり、院内手順と一致しているかを確認します。医療・保険情報を含む場合は、最新の一次情報とも照合します。

実際に作るとこうなる

完成見本は、A4縦1枚に次の内容をまとめています。

完成見本は、「ヒヤリ・ハットを責めずに共有する」をテーマに、A4縦1枚へ次の内容をまとめています。

  • ヒヤリ・ハットを共有する目的
  • 「事実・現在の状況・必要な確認」を短く伝える基本
  • 誰かを責めず、仕組みの改善につなげる考え方
  • 判断に迷ったときの報告
  • ○×問題3問と答え
  • 明日からの行動チェック

この完成見本は、上記プロンプトをAIに入力して得られる出力例です。

実際に使用する際は、報告先、連絡方法、記録方法などを自院の正式ルールへ変更し、院長・医療安全担当者・教育担当者が確認してからご活用ください。

Before
テーマは決まっているが、説明の順番や確認方法がまとまらない。
AI活用
院内で確認済みの内容を渡し、15分資料・具体例・確認テストへ整理する。
After
説明と振り返りをセットにした、短時間で使える勉強会のたたき台ができる。

うまくいかない例と直し方

内容が多すぎて15分で終わらない

1回のテーマを1つに絞り、「必ず覚えること」を3点までにします。詳しい規程や補足資料は、別紙へ分けます。

説明が専門用語ばかりになる

「新人スタッフが初めて読む前提で、専門用語には短い説明を付けてください」と追加します。

確認テストが難しすぎる

ひっかけ問題を避け、資料内で説明した基本行動を確認する問題に直します。間違いを責めず、解説で学び直せる形にします。

AIが院内にない手順を作っている

入力していない内容は「医院確認」と表示させます。生成後は、院内マニュアルと一項目ずつ照合します。

実際の患者さんやスタッフの情報が入っている

氏名や患者番号を消すだけでなく、日時、年齢、治療内容などの組み合わせから個人が分からない架空事例へ置き換えます。

もう一歩よくする追加指示プロンプト

1.新人向けにやさしくする

入職1か月以内の新人スタッフが初めて読む前提で、専門用語を減らし、1文を短くしてください。重要な行動は3つに絞ってください。

2.15分の進行台本を作る

教育担当者が読み上げやすいように、「導入2分・説明7分・ケース確認3分・テスト3分」の進行台本へ直してください。

3.確認テストをやさしくする

ひっかけ問題を使わず、資料内で説明した内容だけから、○×問題3問と三択問題2問を作ってください。各問題に短い解説を付けてください。

4.A4・1枚へ短くする

重要な内容を削らず、A4縦1枚で読みやすい分量へ整理してください。「目的」「基本の3項目」「具体例」「確認テスト」「明日からのチェック」で構成してください。

5.院内ルールとの確認欄を加える

AIが推測した可能性がある部分を抽出し、「院内マニュアルで確認」「責任者へ確認」「最新の公式情報で確認」の3つに分けてください。

ChatGPT・Claude・Geminiで使うときのポイント

今回のプロンプトは、ChatGPT、Claude、Geminiなどの生成AIで使用できます。

  • 最初にテーマと対象者を1つに絞る
  • 医院で確認済みのルールを箇条書きで渡す
  • 資料と確認テストを同じ内容から作る
  • 不明な手順を推測させず「医院確認」と表示させる
  • 患者さんやスタッフの個人情報を入力しない
  • 医療・保険情報は公開時点の最新一次情報で確認する

無料プランでも、短い勉強会資料と確認テストのたたき台から作成できます。

既存マニュアルをファイルで読み込ませる場合は、患者情報や職員情報が含まれていないか確認し、各サービスの利用上限・ファイル機能・データの扱いを公式情報で確認してください。

無料プランから始めて大丈夫です

最初は、テーマ、対象者、目的、院内で確認済みの基本手順を箇条書きで入力し、A4・1枚の資料を作るところから始められます。

回答が長い場合は、「15分で説明できる分量」「重要項目は3つ」「確認問題は5問」と追加してください。す。ただし上限や利用できる機能は変わるため、公開時点の公式情報で確認します。

個人情報・医療安全のお願い

実在する患者さんやスタッフの次の情報を生成AIへ入力しないでください。

  • 氏名、イニシャル、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス
  • 患者番号、診察券番号、予約履歴
  • カルテ、口腔内写真、顔写真、検査結果
  • 病歴、服薬情報、治療内容などの診療情報
  • スタッフの評価、健康情報、面談記録
  • その他、複数の情報を組み合わせると個人を特定できる内容

症例や事例を使う場合は、実在する個人と結び付かない架空例または十分に匿名化した内容にします。

AIが作成した資料だけで、診断、投薬、治療方針、感染対策、医療安全手順、保険算定を確定しないでください。医療・保険情報を扱う場合は、厚生労働省、管轄の地方厚生局、社会保険診療報酬支払基金、国保連合会、関係学会、製品メーカーなど、テーマに応じた公開時点の最新一次情報と自院の正式手順を確認します。

また、ChatGPT・Claude・Geminiの機能、料金、利用上限、ファイル機能、入力データの扱いは変更されることがあります。利用時点の各社公式情報を確認し、確認できない内容は断定しないでください。。

次回予告

第8回は「歯科技工指示書の記載漏れ防止チェック表をAIで作る」です。
補綴物の種類、部位、材料、色調、納期など、医院と歯科技工所で確認したい項目を整理します。

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